ホラー映画について

       僕が思うに、上質なホラーには、笑いの要素が含まれる。

      ホラーと笑いは裏表と言うように、一見怖いだけに見えても、

        笑いと共通するフォーマットが使われているのだ。

 

 

ヘルレイザー/ゲート・オヴ・インフェルノ

ピンヘッド〔魔導士〕のフィギアを持っている。

頭全体にピンが刺さった姿、なんて神々しいのだろう。

ゲート・オヴ・インフェルノはクライヴ・バーカー原作の5作目。

主人公は刑事だが、傲慢で短気な奴だ。

家族はほったらかしで、麻薬や売春婦に手を出す、

事件に没頭しすぎて問題を起こす。あげくは、同僚を騙す、殴る。

こんな奴が、警官になれたのが不思議なくらいだ。

まさに、ピンヘッドの餌食にはうってつけ。

呼び寄せたのは、彼自身なんだろうが。

今回もピンヘッドの織りなす地獄は恐ろしかった。

何度も繰り返される苦痛。死ぬことさえ許されない無限地獄。

なんて恐ろしい事だ。

今作も面白かったが、やはりヘルレイザー2をもう一度観たい。

DVD化されてないため、入手困難になっているが、なんとか探そうと思う。


ビヨンド・ザ・リミット

残虐映画の真骨頂。

配給はアルバトロス・フィルム。

映画でも観ようかな。

と、軽い気持ちで見たのが間違いだった。

始まって数分後から、衝撃映像のオンパレードだ。

女、子供容赦ない。拷問。撲殺。銃殺。刺殺。

様々なパターンのリアルな殺戮。

精神的にも恐怖を煽る。

まさに殺戮ジェットコースター!!!

見終わった後、放心状態になったよ。

もっとわかるように、R-18の表記をしてほしかった。

ストーリーは永遠の心臓をめぐっての争いだ。

現在と中世の2部構成になっていて、ほとんど悪人ばっかり出てくる。

マフィア同士、あんなに殺しあってたら、

マフィア人口が0になってしまうなと、逆に心配になった。

 

マシーンヘッド

くだらない映画の最高傑作!!

配給はアルバトロス・フィルム。

パッケージを見た瞬間、ぞくぞくっときた。

死体の頭部に、エイジンを付けて、復活させる。

という設定、最高!!

主人公が、マシーンヘッドのエンジンの紐を引いて、

エンジンをかけるシーンも、ヤバイ。

 主人公の変態科学オタク青年の気持ちは、

小学生の頃、電子工作にはまっていた僕には、共感できる部分がある。

主人公の一人ごとが、説明口調な所もいい。

彼が言うには

「神経のインパルスを二進信号に変換して脳のシナプスを刺激してる」

らしい。

なんだそりゃ〜。

B級映画の安っぽい所が、この映画に価値を与えている。

マシーンヘッドの姿を見て、逃げまどう人々。最高だね。

また、シザーハンズ的な悲しみもある。

主人公に対する、純粋な気持ちは泣ける。

だが、それが、また、くだらなさを倍増させる。

このホラー映画は、好きな人には、たまらなく好きだろう。


クローバーフィールド

SFホラー映画。

この映画はなんの情報も知らずに観たほうがいい。

謎の予告CMで多少期待していた。が、

実際に観てみると、期待以上に面白かった。

僕が観たパニック映画で一番わくわくした。

なんと言ってもリアルティがあり、実際にそういう事が起きると

こんなかんじになると思う。

日常生活(パーティの最中)から、異変の起きるタイミングも唐突すぎていい。

それがリアリティというものだ。

ニューヨークのど真ん中から、突然異変が始まる感じ。

(おそらく宇宙からやってきたのだろう)謎のまま進行していくストーリー。

そして怪物の頑丈さ!どれをとってもドストライクだ。

日本人には作れないと思う、まさにアメリカ!

僕はこういう映画を持っていたのだ!

 

殺し屋1

この映画はヤバイです。

ヤクザ映画だが、グロテスクなので、ホラーのカテゴリーにいれました。

原作は山本英夫でヤングサンデーの漫画を、三池崇史監督が映画化したもの。

R-18で、浅野忠信、塚本晋也も出演している。

僕の好きなアメリカのバンド マリリンマンソンもこの映画を評価している。

僕が思うに、垣原(浅野忠信)の残酷性は、痛みを感じない病気「先天性無痛無汗症」なんだと思う。(自分の痛みを感じられない人は他人の痛みがわからないのだ)そうでないと、あそこまで残酷になれないだろうし、垣原自信も、痛みや絶望を楽しんでいる。垣原のイカレぶりは、ヤクザのなかでも、ぶっとんでる。

他のヤクザが常識人にみえてしまうぐらいだ。

「イチ」は気が小さく、ちょっとオツムが弱い。泣き虫でキレルと相手を殺してしまう。

ジジイ(塚本晋也)はそんなイチを操って垣原を殺そうとする。

映画の終盤で、いよいよイチと垣原が出会って、対決する。

ぶっ飛んだ奴と、ぶっ飛んだ奴の出会いは、僕にとって、とても感動させる。

 

ノロイ

白石晃士監督作品。

 この和製ホラー映画を、軽い気持ちで観てはいけない。

狂った怖さがある。おかしな人間が多数出てくるが、言動、行動が、心霊現象とリンクしている所があり、ただのおかしい人になってないのが、この監督のイヤラシさである。 

幽霊そのものはあまり出てこないが、取り付かれた人間の行動が怖い。ここまで怖い作品は、巷では、あまりさわがれず、ひっそりと存在するものなんだろう。特に怖いのが、暗闇のなか、ほりみつおが興奮して走り回る所と、最後のシーンだ。

いろいろな意味でタブー的な作品だが、オカルトな笑いだとも言える。

 

オカルト

この作品も白石晃士監督作品だ。フェイクドキュメンタリー。

ノロイは2005年の作品でオカルトは2009年作品。

江野という登場人物により、前回よりもさらに面白くなってヤバさも増している。

映画に使われている、BGMがノイジーでオカルト的で気に入っている。

3年前の観光地で、通り魔殺人事件が起きるのだが、

江野だけは、襲われたにも関わらず、殺されなかった。犯人は、江野の背中に不思議な模様のキズを刻印した。犯人はその後自殺する。 

白石は江野にインタビューしながら行動を共にする。

江野はこの事件は神の導きであり、犯人は神の世界、異次元の世界に行ったのだ。そして、今度は自分の番だと言う。

僕はこんな映画を世の中に出して、問題にならないのだろうかと、ひやひやしながら観ていたのだが、むしろ逆で、こういうタブーで危険な映画が多少あることで、世の中のバランスをとり、平和の為に一役かっているかも、と思った。

映画の中で、漫画「寄生獣」へのオマージュ的な表現もあった。

あと、ノロイでも感じられたが、この作品にもオカルト的な笑い、隠された笑いをぷんぷん感じたし、監督の笑いへの意識がかいま見えた。

 

呪怨 白い老婆

和製ホラーの完成系!?だと思う。

呪怨 「白い老婆」「黒い少女」が同時に出た。

ストーリーそのものは呪怨とは別のものになっている。

「黒い少女」も面白かったが、やはり「白い老婆」の方がダントツに怖い。

クリスマスケーキの配達にきた、青年に対して、

包丁片手の主婦が、キッチンの方から、ちらっと姿を出し、

「はーい 今ちょっと手が離せなくて、すぐ行きますから」

と言う。しかし出てこない。

青年がまた呼びかけると、 またちらっと姿を出し、

「はーい 今ちょっと手が離せなくて、すぐ行きますから」

とまた同じセリフを繰り返す。青年が違和感を感じていると、

またちらっと姿を出し、

「はーい 今ちょっと手が離せなくて、すぐ行きますから」

と機械的に繰り返す。

僕は、うわっ怖い!と思った。呪いがその場に停滞しているのだ。

60分ほどの作品だが、最初から最後まで怖かったです。

ちなみに老婆自体は、かわいらしいです。

 

妖怪大世紀

全10話の妖怪をテーマにしたオムニバス作品。

流れるBGMがダラ〜ンと脱力した感じで、気楽な感じで楽しめた。

10話の中で、特にインパクトが強かったのが、

1話目の「覺」(さとり)だ。

さとりと言う妖怪は、人間の考えてる事を、まるごと読み取ることが出来る。

この作品では、さとりは、人間の姿をしている。

喫茶店に来たさとりは、ウェイトレスの考えている事を、そのまま声に出して言う。

ウェイトレスの考えている事が、ループしていって深みにハマって行くのが

とても気持ち悪いホラー。

一番ユーモラスだと思ったのは、七話目の「滑瓢」(ぬらりひょん)だ。

ゲゲゲの鬼太郎にも出てくる、ぬらりひょんとはイメージが違った。

ある日、一人暮らしの女性の部屋に、とても自然な感じで、ぬらりひょんが居着いて

いて、あまりにも自然に存在しているので、女性は違和感を感じず気づかない。

家から出た時に、アレ?て気づいて、再び玄関を開けて確認するが、もうそこには、

ぬらりひょんはいなかった。気づくと消えてしまうのだ。

この作品で出てくる、ぬらりひょんは、ただのエロおやじだった。

10話目の「座敷童子」(ざしきわらし)で、座敷童子が出る事で有名な

「縁風荘」が紹介されていた。(実在する宿)

この作品が完成したのは2008年だが、

「縁風荘」は、2009年10月4日に、全焼している。

座敷童子が去ると、その家に災いが来ると言われている。

座敷童子が去ったのかもしれない。

 

エスター

この映画を観て学んだ事は、人を見かけだけで判断するな、と言うことだ。

このエスターという少女は、チャイルドプレーのチャキーよりたちが悪い。

一見して、賢く、魅力的で、かわいらしいのだが、それは人を欺く為の、仮面でしかない。実像は、人の苦しみを楽しむ冷徹な反社会性人格障害者なのだ。

反社会性人格障害者はエスター程ではないが、現実世界でも、たまにそれらしき人間を見かける事はある。ちなみに反社会性人格障害者の別名を「サイコ」とも言う。

ホラー映画に登場する悪人は、ほとんどサイコ人間だ。

周りに、一緒にいると一見楽しいが、疲れると感じる人がいたら、サイコの可能性もある。

気をつけよう。生き血を吸われる。