クトゥルフ神話について
僕がクトゥルフ神話を知ったのは、
オリジナルCDアルバム一作目が完成してからだった。
書籍「本当は恐ろしいクトゥルフ神話」を読んで衝撃を受けた。
僕が作曲した音楽はクトゥルフ的だと思った。
クトゥルフ神話とは宇宙的、異次元的な物語だ。
物語群の原点となる作家がH・P・ラブクラフトである。
僕が小さい頃、深夜番組「ギミア・ぶれいく」で流れていたのは
クトゥルフ神話のなかにある「インスマスを覆う影」だとわかった。
あの当時のインパクトは、今でも忘れられない。
クトゥルフ神話の登場人物の中で、一番ぶっとんでるのは
やはりアザトースだと思う。
アザトースは宇宙の始まりから存在し世界の創造主であり、
この世界自体がアザトースの夢でしかないらしい
●クトゥルフ神話の影響がみられる映画

ミスト
スティーヴン・キング原作と、
フランク・ダラボン監督・脚本の最高のコンビ。
この映画は、異次元的で、クトゥルフ的だ。
後半に出てくる、超でかいモンスターの形が、
あまりにも異質で、すげぇー!と思った。
クトゥルフ神話の邪神をモデルとしている様だ。
モンスターや、異次元の現象も恐ろしいが、
この映画で本当に怖いのは人間だ。
パニックに陥った人々の異常心理、そんな人々をさらなる狂気へと煽る、
教祖的才能を持つ女。この女教祖は観ていて本当にイライラする。
キャッチコピーの「映画史上かつてない、震撼のラスト」とあったが、
たしかに震撼した。観終わった後味じが、とても気持ち悪い。
この気持ち悪さは、尾を引く。
普通の基準で評価すると、このラストは最悪だと思う。
だが、このラストのメッセージが、
映画の枠組みから飛び出してくるように、僕は感じる。
そういう意味でも異次元的だ。
この作品が放つ教訓を、深く知るには、
キリスト国家アメリカを知る必要がありそうだ。